Anthropic、AIでChromeの脆弱性62件を報告 修正済みほか|10/28 朝のAIニュース
AIニュース今日の要点

- Anthropic、AIでChromeの脆弱性62件を報告 修正済み — Anthropicが10/27(火)に、まだ公開していない研究用のモデルで、Chrome、Safari、Android、Windows、Linuxの重い弱点を見つけたと発表しました。Chromeでは62件に番号(CVE)が付き、Chrome 156までに直っています。
- Google DeepMind、音も出す世界モデル「Genie 4」を発表 — Google DeepMindによると、言葉で指示すると、その場で動く世界を作り、周りの音や会話まで一緒に作るモデルです。まずは限られた試験の利用者向けで、順番待ちの登録が始まっています。
- 続報:NVIDIAとAMD、Metaの株の募集に合わせて計40億ドルを投資 — NVIDIAが30億ドル、AMDが10億ドルです。10/27(火)の記事で伝えたMetaの資金集めの続きです。
週の3日目です。今日は、AIが「守り」の道具として力を見せた話と、AIを動かす計算の機械にお金が集まる話が並びました。
今日のツールコーナー
このコーナーの決まりは読み方ガイドへ。
今日のChatGPT
新しい 10/27(火):ChatGPTで、AppleのiCloudのメールとカレンダーのプラグインが使えるようになりました。OpenAIの更新履歴によると、iCloudのメールとカレンダーをつなぐと、メールを探す、たまったメールの要点をつかむ、予定を確かめる、予定を直す、といったことを頼めます。すべてのプランで、Web、デスクトップ、iOSで使えます。(ChatGPT release notes)
すぐ使う:ChatGPTの画面でプラグインの一覧を開き、iCloudのメールとカレンダーを探してつなぎます。最初は「今週の予定を一覧にして」のように、読むだけの頼みごとから試します。
今日のClaude
新しい 10/28(水)3:36(日本時間):Claude Code 2.1.312が出ました。Anthropicの更新履歴によると、とても大きなCLAUDE.mdやルールのファイルを、最初の部分だけ見て上書きしてしまう不具合が直り、全部を読むか、その場で書き換えるようになりました。ほかに、プロンプトとエージェントのフック(決まった時に自動で動く処理)は、1つのセッションで同時に24個までになりました。クラウドで動かす定期の作業(ルーティン)では、モデルを選ぶ画面で考える深さも選べます。使える量の上限の表示は「5-hour limit」という言い方に変わりました。(Claude Code CHANGELOG)
# 手動で更新して、版を確かめる
claude update
claude --version # 2.1.312 以上なら更新済み
今日のCodex
新しい 10/28(水)5:09(日本時間):OpenAIのCodex rust-v0.165.0が出ました。リリースノートによると、Google CloudのVertex AIを使うための設定が最初から入り、model_provider = "gcp" で選べます。GPT-6.1 Terraがモデルの一覧に加わり、会話の途中で考える深さを変える機能が、対応するモデルで初めからオンになりました。新しく作るプロフィールでは記憶の仕組み「memory v2」が初めから使われます。マーケットプレイスのURLの確かめ方にあった抜け穴(確かめた先と別のホストにつながりうる)も直っています。(Codex リリースノート)
# npm で入れている場合、版を決めて入れる
npm i -g @openai/codex@0.165.0
codex --version # 0.165.0 と出れば完了
Vertex AIを使うときの、プロジェクトや地域などの細かい設定の書き方は、リリースノートには書かれていません未確認。
自動化の目: Claude Codeのフックの同時の数に上限ができたので、フックをたくさん重ねて自動で回している人は、24個を超えていないかを先に数えておくと安心です。Codexのマーケットプレイスの抜け穴の修正は、プラグインを自動で取り込む使い方ほど関わるので、更新を後回しにしない方がよい内容です提案。
分野別ニュース
各分野の一覧は分野ページへ。今日は13の分野にニュースがありました。
この日の分野: 🎬 動画 / 🎨 画像・イラスト・デザイン / 📊 表計算・業務効率化 / 📣 マーケティング / 💻 AIコーディング・開発 / 🎙️ 音声・音楽 / 🤖 ロボット / 🚗 自動運転・モビリティ / 🧠 汎用AIモデル・アシスタント / 🔌 半導体・インフラ / 🔬 研究・科学 / 🩺 医療・健康 / 📈 投資・企業動向(AI成長テーマ)
🎬 動画

- Gensparkが10/27(火)に、動画づくりをひとつの場所でまとめて進める「Genspark Media Studio」を出しました。Gensparkによると、AIのエージェントが監督の役をして、企画、台本、絵コンテ、予算をまず利用者と決めてから、画像、動画、音声、3Dの数十の生成モデルを使い分けて作り、品質の確かめや編集まで進めます。15秒の広告から10分の短いドラマまでを想定していて、気に入らない場面は、画面の上で丸で囲んで直してほしい点を伝えられます。Gensparkの中ですぐ使えるとしています。Genspark
なぜ大事か: 動画を作るときに一番大変な「段取り」を、エージェントが受け持つ形が出てきました。作る前に台本や予算を人と決める順番になっている点は、任せすぎを防ぐ形として大事です。
使いどころ: 15秒ほどの商品の紹介動画を1本だけ頼み、最初に出てくる台本と予算の案が、自分の考えと合っているかを見る
🎨 画像・イラスト・デザイン
- Microsoft AIが10/27(火)に、画像を直すためのモデル「MAI Image 2.7」を、お試しの版(プレビュー)として出しました。Microsoft AIによると、画像の編集を比べるArenaの順位で3位、Artificial Analysisの画像編集の順位で2位で始まりました。場面の雰囲気や光の当たり方を変える、画像の中の文字や記号を書き換える、古い画像を直してきれいにする、といった直し方が得意で、「場面とスタイル」の分野では次のモデルより24点(Elo)高いとしています。Microsoft AI
なぜ大事か: 画像を一から作るより、手元の画像を思いどおりに直す力が、仕事では役に立つ場面が多くあります。順位は比べる場所と時期で変わるので、自分の画像で試して決めるのが確かです。
使いどころ: 商品の写真を1枚選び、背景と光の向きだけを変える指示を出して、商品そのものの形や文字が崩れないかを見る
📊 表計算・業務効率化
- Oracleが10/27(火)に、ラスベガスで開いたOracle AI Worldで、OpenAIとの新しい協力を発表しました。Oracleによると、「Oracle AI Workspace」で、ChatGPTのプラグインから、OracleのFusion Applications、NetSuite、Oracle AI Database、Oracleのクラウド(OCI)をつなぎ、承認の決まりを守ったまま業務の作業を進められるようにします。OpenAIのサイバーセキュリティ向けのモデルで弱点を探して直す「Oracle AI Security Mesh」、Codexで業務のアプリを作ってOCIに置く「Oracle App Composer」、小さな会社向けに年1万2,000ドル分のクラウドの利用枠が付く「Oracle AI SMB Bundle」も発表しました。Oracle
なぜ大事か: 会社の会計や在庫のような基幹のシステムに、ChatGPTの画面から話しかけて作業する形が、大手の業務ソフトの会社から出てきました。いつから、どの国で使えるかは、発表文には書かれていません未確認。
自動化の目: 型:エージェント。開始条件:社員がChatGPTで業務の目的を伝えたとき。止め方:Oracleが言う「承認と管理の決まり」で、どの作業に人の承認を残すかを先に決めておく提案。
📣 マーケティング
- LINEヤフーが10/27(火)に、広告や販促の毎日の運用を手伝う法人向けのAIエージェント「Agent i Biz」を始めました。LINEヤフーによると、専用のWebアプリでチャットのように話しかけると、同社の検索のデータなどを使った市場や顧客の分析、「LINE公式アカウント」の配信の成果のまとめ、LINEヤフー広告の数字の整理、広告の掲載基準などの質問への回答を手伝います。使うには、ビジネスマネージャーに関する一定の条件を満たす必要があります。今後は、専用のLINE公式アカウントや、MCPで自社のシステムとつなぐ仕組みを順に整えるとしています。LINEヤフー
なぜ大事か: 日本の多くのお店が使うLINEの運用に、話しかけるだけで分析と次の一手を出すAIが入りました。専門の担当者がいない小さなお店ほど、助けになりやすい形です。
自動化の目: 型:エージェント(今は分析と提案まで)。開始条件:配信や広告の数字を見直したいとき。止め方:配信や広告の設定を変えるのは、今の段階では人が確かめてから行う提案。
使いどころ: 先月のLINE公式アカウントの配信のうち、反応がよかったものと悪かったものの違いを聞いてみる
💻 AIコーディング・開発
★ Anthropic、AIでChromeの脆弱性62件を報告 修正済み
Anthropicが10/27(火)に、まだ公開していない社内の研究用モデルを使って、世界で広く使われるソフトの重い弱点(脆弱性)を見つけたと発表しました。Anthropicによると、対象はChrome、Safari、Android、Windows、Linuxで、最初に指示を出したあとはAIが弱点を組み合わせ、ワンクリック、またはクリックなしで被害につながりうる5つの例を示しました。Chromeについては、Googleに知らせた結果、62件に番号(CVE)が付き、Chrome 156までにすべて直っていて、すべて重さが「Critical」か「High」です。Safariの件はAppleがすぐに直し、Androidの件はGoogleが対応し、Windowsの件はMicrosoftが直して番号(CVE)を付けています。弱点の詳しい中身や使い方は、この記事では書きません。Anthropicは、見つけた弱点を作った会社に知らせ、直すまで90日、さらに詳しい中身を話すまで45日待つ決まりで進めているとしています。守る側への助言として、自分のコードを調べることがこれまで以上に大事だと書き、コードを出す前の確認(PRの時点)で調べる仕組みとして、Claude Codeのプラグインを公開したとしています。 出典: Anthropic
なぜ大事か: Anthropicは、専門のチームしかできなかった弱点探しを、AIが人の手をほとんど借りずにできる段階に来ているとしています。同じ力は攻める側にも渡りうるので、使う側は更新を早く当てることが一番の守りになります。
何にもしてないのにめちゃくちゃにされる、ということを防ぐには、セキュリティはこちらがちゃんとやっておかないといけません。
使いどころ: Chromeの「Google Chromeについて」を開いて更新を済ませ、家族や同僚のパソコンでも同じことを一度確かめる
🎙️ 音声・音楽
- Billboardが10/27(火)に、AIの音楽サービスSunoと、Universal Music Group、Sony Musicの裁判で、証拠を求める命令(サピーナ)をめぐる争いが広がっていると伝えました。Billboardによると、証拠を集める手続きは2027年の半ばまで続き、そのあとで、Sunoが許可なく曲を学習に使ったことが「フェアユース」に当たるかを裁判官が判断します。Apple Musicは、すでに6つの書類の求めに応じたうえで、Sunoが求める証言は広すぎるとして、止めるよう裁判所に求めています。Sunoは、著作権の使用料を集める団体MLCに資料を求める申し立てもしています。Billboard
なぜ大事か: AIで作った曲が人の曲と競い合っているかどうかが、判断の大事な点になっています。配信の会社や集金の団体のデータまで求められていて、結論が出るまでにはまだ時間がかかりそうです推測。
🤖 ロボット
- Google Cloudが10/28(水)付けのブログで、ロボットの「頭」の役をするモデル「Gemini Robotics ER 2」を、Geminiのプラットフォームでプレビューとして使えるようにしたと発表しました。Google Cloudによると、据え置きのアームから人の形のロボットまで、いろいろなロボットで使え、映像を見て、長い作業の段取りを立て、1つ1つの手順がうまくいったかを確かめ、失敗したら自分で直しながら進めます。動かすための細かい部品(VLAのモデルや移動のAPI)を「道具」として登録して使う形です。Google Cloud
- NTTドコモが10/27(火)に、人がふだん使うAIのエージェントと、いろいろなロボットをつなぐ「Physical AI連携基盤」を作ったと発表しました。ドコモによると、エージェント同士をつなぐ決まり(A2A)でロボットとつなぎ、利用者の年齢などをもとに、ロボットがしてよい動作かを動く前に判断して止めます。いつ、誰の指示で、どの動作をしたかの記録も残します。飲食店で、未成年の人にお酒を運ばないといった使い方を例に挙げています。11/18(水)から始まる「NTT R&D FORUM 2026」で展示します。NTTドコモ
なぜ大事か: ロボットをAIで動かす話が、「何ができるか」から「どこで止めるか、何を記録するか」へ進んでいます。ドコモの基盤は、動く前に止める仕組みを最初から組み込んでいる点が大事です。
自動化の目: 型:エージェント(ロボットを動かす)。開始条件:人がエージェントに指示を出したとき。止め方:ドコモの基盤のように、してよい動作の決まりと照らして、動く前に止める。記録を残して、あとから確かめられるようにする提案。
🚗 自動運転・モビリティ
- Waymoが10/27(火)に、この先1週間で、ロサンゼルス、ナッシュビル、オーランド、サンディエゴ、サンフランシスコのベイエリアの5つの地域で、無人のタクシーの走る範囲を合わせて約250平方マイル広げると発表しました。ロサンゼルスでは南のトーランスまで、サンディエゴでは北のラホヤまで広がり、ベイエリアでは鉄道BARTのベリエッサ駅にもつながります。Electrekも同じ日に伝えています。Waymo、Electrek
なぜ大事か: 1つの都市ではなく、5つの地域で同時に範囲を広げる段階に入っています。駅とつながることで、電車と無人のタクシーを組み合わせた移動が現実のものになってきました。
使いどころ: 米国の出張先が対象の地域なら、乗る前にWaymoのアプリで新しい範囲の地図を確かめる
🧠 汎用AIモデル・アシスタント
- Preferred Networks(PFN)が10/27(火)に、国内で一から作っている生成AIのモデルの最新版「PLaMo 3.1 Prime」を出しました。PFNによると、Web検索と、調べる計画から出典つきのレポートまでを自分で進める「Deep Research」が加わり、Deep Researchは社内のサーバー(オンプレミス)でも使えます。知らないことを推測で答えずに「知らない」と答える力を上げ、ハルシネーションに関わる8つのテストで、前の版より平均約15%スコアが改善したとしています。速さは前の版の1.7倍です。APIの料金は100万トークンあたり入力60円、出力250円で、上限つきの無料プランもあります。PLaMo Chatでは、11/30(月)まで、Deep Researchを1日2回まで無料で試せます。Preferred Networks
なぜ大事か: 社外にデータを出せない会社でも、AIに調べものを任せられる道が、国内のモデルで用意されました。点数はPFNが出したもので、ほかのモデルとの差は、自分の調べものの題材で比べて確かめるのが確かです。
使いどころ: PLaMo ChatのDeep Researchで、自分の業界のテーマを1つ調べさせ、出典のリンクを3つ開いて中身と合っているかを見る(手順は下の導入ガイド)
🔌 半導体・インフラ
- NVIDIAとOracleが10/27(火)に、Oracleのクラウド(OCI)で、NVIDIAの「Vera Rubin NVL72」と「Vera CPU」を一般に使えるようにしたと発表しました。両社によると、Vera Rubin NVL72の設備を、数ギガワットの規模まで広げる計画です。Vera CPUは、AIのエージェントが道具を呼んだりコードを動かしたりする、CPUの仕事を速くするためのものです。8つのRubin GPUを積んだ「HGX Rubin NVL8」も、これから出す予定です。NVIDIA
- IntelとOracleが10/27(火)に、OCIでIntelのXeonを使う計算を広げる、何年にもわたる協力の計画を発表しました。Oracleによると、次の世代のサーバー向けのCPU(開発名Diamond Rapids)を使う「OCI X14」を予定していて、AIの計算を速める命令(AMX)がFP8、FP16、BF16に対応します。Oracle(Intelとの協力)
| 項目 | GB200・GB300 NVL72(OCIで稼働中) | Vera Rubin NVL72(OCIで一般提供) | HGX Rubin NVL8(OCIで予定) | OCI X14(予定) |
|---|---|---|---|---|
| GPU | 1ラックに72基をNVLinkでつなぐ | 1ラックに72基をNVLinkでつなぐ | Rubin GPU 8基をNVLinkでつなぐ | なし(CPUの計算) |
| CPU | 発表文に記載なし | 発表文に記載なし | Intel Xeon 6(64コア)を2基 | Intelの次の世代のXeon(開発名Diamond Rapids) |
| メモリ | 発表文に記載なし | 発表文に記載なし | DDR5 4TB | 発表文に記載なし |
| つなぐ速さ・仕組み | 発表文に記載なし | Spectrum-X(Spectrum-6のスイッチ)、BlueField-4、Oracle Acceleron | RDMA 6.4Tbps | 発表文に記載なし |
| AI向けの命令 | — | — | — | AMX(FP8・FP16・BF16)、APX |
なぜ大事か: AIのエージェントが増えると、GPUだけでなく、道具を動かすCPUの速さも効いてくる、という考え方が、NVIDIAとIntelの両方の発表に出ています。GPUとCPUを別々に増やせる形は、待ち時間のむだを減らす狙いです。
🔬 研究・科学
★ Google DeepMind、音も出す世界モデル「Genie 4」を発表
Google DeepMindが10/27(火)に、新しい世界モデル「Genie 4」を発表しました。Google DeepMindによると、言葉の指示から、その場で動き回れる世界を作り、音楽や周りの音、登場する人の会話まで、映像と一緒に作ります。動いている途中でも、言葉で天気を変える、カメラを動かす、人や物を足す、といった指示ができます。Gemini 3.8 Flashが、作られていく世界を見ながら目標を手順に分け、1つずつうまくいったかを確かめる使い方も示しています。今は限られた試験の利用者向けの研究のお試し版で、このあと「Project Genie」でGoogle AI Ultraの利用者に、Gemini APIとGoogle AI Studioの早期の利用者にも広げる予定で、順番待ちの登録を受け付けています。作った映像と音には、AIで作ったことを見分ける電子の透かし「SynthID」が入ります。一方で、長く動かしたり、指示を何度も重ねたりすると、細かい見た目や物の位置がずれることがあるなど、まだ研究の途中だとしています。TechCrunchによると、同じ場面を保てるのは最大2分で、前の版の2倍です。 出典: Google DeepMind、Google、TechCrunch
なぜ大事か: 映像を「見る」ものから、中に入って「動かす」ものへ変える技術です。ロボットやエージェントを、現実で動かす前に、作った世界の中で練習させる使い方も、Google DeepMindは挙げています。
動画のAIはすごいですが、まだ黎明期でお金もかかり、本当の意味で民生に降りてきたとは言えません。だからこそチャンスを感じます。
使いどころ: 映像の企画をしているなら、順番待ちに登録し、使えるようになったら、絵コンテの代わりに1つの場面を動かして見せられるかを試す
🩺 医療・健康
- Anthropicが10/27(火)に、Claudeで薬づくりを速める取り組みの途中経過を発表しました。Anthropicによると、Bristol Myers Squibbなど6つの組織と組み、薬の候補の設計から、製造の書類の確認、治験の計画まで、いろいろな段階でClaudeを使っています。たとえばEnvedaでは、1,061ページの製造の書類で、人が見つけた11件の問題をClaudeがすべて見つけ、人が見落とした7件も指摘し、人が確かめる時間を89%減らしたとしています。Anthropicは、ほとんどがまだ人で試す前の段階(前臨床)だと説明しています。Anthropic
なぜ大事か: 薬づくりの時間がかかるのは、発見の部分だけでなく、書類や段取りの手間が大きいからです。AIがその手間を減らせれば、薬が届くまでの時間が縮む可能性があります推測。数字はAnthropicが発表したEnvedaでの試験の結果で、まだ人での効果は分かっていません。
※医療上の助言ではありません。
📈 投資・企業動向(AI成長テーマ)
★ 続報:NVIDIAとAMD、Metaの株の募集に合わせて計40億ドルを投資
続報:10/27(火)の記事で伝えたMetaの約950億ドルの資金集めについて、NVIDIAとAMDが、Metaの株の募集に合わせて投資すると発表しました。NVIDIAは10/26(月)付けの発表で30億ドル、AMDは10/27(火)の発表で10億ドルです。NVIDIAによると、MetaはVera RubinとVera CPUの導入を広げ、両社はMetaのAIエージェント「Muse」とそのモデルの協力も深めます。AMDによると、AMDのラックの設備「Helios」が、Metaで動き始めて試験されていて、AMDのEPYCのCPUがMuseの計算を支えています。Metaは、自社の仕事に合わせて作ったAMDのInstinct GPUも使う予定です。CNBCによると、Metaは10/26(月)に、まず350億ドルの株の募集をし、そのあと600億ドルを市場で少しずつ売る計画を出していました。 出典: NVIDIA、AMD、CNBC
なぜ大事か: 半導体の会社が、自社の製品を大量に使うお客さんの株を買う、という形がまた増えました。CNBCがDealroomの集計として伝えたところでは、NVIDIAは今年、121回の出資ラウンドに加わっています。お金と注文が同じ相手の間で回る形なので、需要の強さを見るときは、その分を差し引いて考える必要があります推測。
本物かを見分けるのは、表面的なところを見てもダメなんですよ。その根幹となるものを見ていくことが大事です。
📈 AI成長テーマと主要指数の数字
売買をすすめるものではありません(この欄について)。
米国と欧州は10/27(火)の終値です。日本、中国、香港、インドは、朝6時の時点で10/27(火)の値が取り込めていないため、10/26(月)の終値です。
- 事実半導体:SOX(半導体の指数)が+3.60%、半導体ETFのSOXXが+3.91%と、10/27(火)に大きく上がりました。
- 事実データセンター:NVIDIAとOracleが、OCIのVera Rubinの設備を数ギガワットの規模に広げる計画を出しました(上の半導体・インフラの欄)。
- 事実ロボット:Google CloudがGemini Robotics ER 2のプレビューを始め、ロボット・AI ETFのBOTZは+1.03%でした。
主要株価指数(直近の終値)
| 地域 | 指数 | 終値 | 前日比 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 米国 | S&P500 | 7,722.60 | +0.60% | 10/27(火) |
| 米国 | NASDAQ総合 | 26,477.81 | +1.18% | 10/27(火) |
| 米国 | ダウ平均 | 52,377.57 | +0.03% | 10/27(火) |
| 米国 | SOX(半導体) | 11,482.50 | +3.60% | 10/27(火) |
| 日本 | 日経225 | 62,189.65 | -0.80% | 10/26(月) |
| 日本 | TOPIX | — | — | 取得元なし(リンクのみ) |
| EU | Euro Stoxx 50 | 6,164.69 | +0.79% | 10/27(火) |
| EU | DAX | 25,590.77 | +0.71% | 10/27(火) |
| 中国 | 上海総合 | 3,697.52 | +0.19% | 10/26(月) |
| 中国(香港) | ハンセン | 23,211.81 | +0.51% | 10/26(月) |
| インド | Nifty 50 | 22,753.20 | +0.68% | 10/26(月) |
| インド | Sensex | 73,606.75 | +0.66% | 10/26(月) |
| ロシア | MOEX | — | — | 取得元なし(リンクのみ) |
市場心理と暗号資産(直近値)
| 種類 | 指標 | 値 | 前日比 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 市場心理 | 恐怖指数 VIX | 17.52 | -4.73% | 10/27(火) |
| 暗号資産 | ビットコイン(円) | 12,742,121円 | +1.10% | 10/27(火) |
| 暗号資産 | ビットコイン(ドル) | $80,648.93 | +0.80% | 10/27(火) |
| 暗号資産 | イーサリアム(円) | 369,858円 | +1.19% | 10/27(火) |
| 暗号資産 | イーサリアム(ドル) | $2,340.25 | +0.86% | 10/27(火) |
VIXのこれまでの動きは、指標ページのグラフにまとめています。
AI成長テーマのETF(10/27(火)の終値)
| テーマ | ETF | 終値 | 前日比 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| AIテーマ | 半導体ETF SOXX | 511.06 | +3.91% | 10/27(火) |
| AIテーマ | データセンターETF DTCR | 26.13 | +1.75% | 10/27(火) |
| AIテーマ | ロボット・AI ETF BOTZ | 33.48 | +1.03% | 10/27(火) |
| AIテーマ | 量子コンピューターETF QTUM | 142.07 | +2.58% | 10/27(火) |
テーマ別件数: DC2・半導体1・ロボ2・量子0
株・市況との連動(10/27(火) 米国終値)
10/27(火)の米国市場は、S&P500が+0.60%、ナスダック総合が+1.18%で引け、SOXは+3.60%と、半導体が全体より大きく上がりました。CNBCによると、NVIDIAとAMDのMetaへの投資が伝わった日の取引で、記事の時点ではAMDが3%上がり、NVIDIAは横ばい、Metaは1%下がっていました。半導体の指数の上げと、今日のニュースを直接結びつける材料はなく、つながりははっきりしません。 出典: CNBC
過去から現在、そして先へ
これまでソフトの弱点探しは、ごく一部の専門家の仕事でした。Anthropicによると、AIがその仕事を人の手をほとんど借りずに進め、Chromeだけで62件が直されました。作る側では、Google DeepMindが音まで出す世界をその場で作り、NVIDIAとAMDは計算の機械を使うお客さんの株まで持つようになっています。この先は、AIが「見つける」「作る」速さが上がるほど、使う人の側で「更新を当てる」「出典を確かめる」といった基本の動きの差が大きく出てきそうです推測。
今日の導入ガイドも、新しい国内のモデルで出典を確かめるところまでを手順にしています。
導入ガイド:PLaMo 3.1 PrimeをAPIの無料プランで1回呼んでみる

PFNが10/27(火)に出したPLaMo 3.1 Primeは、上限つきの無料プランのAPIで試せます。日本語の答えの質や、「知らないことは知らない」と答えるかを、自分の手で確かめる手順です。
以前と今の違い
PFNによると、前の版のPLaMo 3.0 Primeと比べて、Web検索とDeep Researchが加わり、速さは1.7倍になりました。PFNの例では、よくない行いについての質問に、前の版は答えを断っていましたが、3.1 Primeは質問の前提の誤りを説明して、正しい判断を助ける答え方をします。APIを試すための無料プランも、今回新しく始まりました。
入手方法
- アカウントを作り、Profileのページで、APIキーを作ります。キーは人に見せず、環境変数
PLAMO_API_KEYに入れておきます。 - APIの入り口は
https://api.platform.preferredai.jp/v1で、OpenAIのライブラリと互換があります。モデル名はplamo-3.1-primeで、一度に読める長さは262,144トークン、出力は最大20,480トークンです。 - PFNの説明: PLaMo API リファレンス、PLaMo API の料金とプラン
いちばん小さいコード例
# APIキーは事前に: export PLAMO_API_KEY="(自分のキー)"
curl -s "https://api.platform.preferredai.jp/v1/chat/completions" \
-H "Authorization: Bearer ${PLAMO_API_KEY}" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"model":"plamo-3.1-prime","messages":[{"role":"user","content":"山口県の県庁所在地を1行で答えてください。分からなければ分からないと答えてください。"}]}'
自動化の位置づけ(エージェント / RPA / 自動化)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 当てはまる型 | 自動化(決まった質問をAPIに送り、答えを記録する)。答えが正しいかの判断は人がする |
| 開始条件 | 社外に出しにくい調べものを、国内のモデルで試したいとき |
| 入力 → 出力 | 決まった質問を5つ → 5つの答えと、正しいかどうかの印をつけた表 |
| 止める・戻す | 呼ぶのをやめれば止まる。環境変数(PLAMO_API_KEY)も消しておく |
| 上限 | 最初は1日10回まで、失敗したときのやり直しは1回まで(提案値) |
手順(IF-THEN)
- 提案IF PLaMoのアカウントがまだないなら、THEN アカウントを作り、ProfileのページでAPIキーを作って環境変数に入れる(完了確認:
echo ${PLAMO_API_KEY:0:4}でキーの最初の4文字だけが表示される)。 - IF キーが入ったら、THEN 上のコード例を1回だけ動かす(完了確認:答えの文章が
"content"の中に出ている)。 - IF 答えが返ってきたら、THEN 答えが分かっている質問を5つ用意して同じように送り、正しいか、分からないと言えたかを表に書く(完了確認:5つすべてに印がついた)。
- IF 思ったように動かない、または使うのをやめるなら、THEN 環境変数を消して(
unset PLAMO_API_KEY)、元の状態に戻す。
つまずきやすい点と費用
- 無料プランには、使える量と速さ(レートリミット)の上限があります。続けて何度も送ると止められることがあるので、間をあけて送ります。
- OpenAIのライブラリで使うときは、PFNの説明どおり、キーを
OPENAI_API_KEYという名前の環境変数にも入れる必要があります。 - 費用は、無料プランなら0円です。有料のStandardプランは、100万トークンあたり入力60円、出力250円です(PFNの10/27(火)の発表)。
Xで話題の技術者の投稿
今日は、新しいモデルを作った人と、数字で比べた人の投稿を中心に選びました。
- 岡野原 大輔(@hillbig、Preferred Networks):「PLaMo 3.1 Primeをリリースした。基本の性能を上げ、安全性を強め、Web検索とDeep Researchに対応し、処理の速さは前の1.7倍になった。今はPLaMo APIとPLaMo Chatを無料で試せる」と投稿しています。試し方: PLaMo Chatで、いつも使うAIと同じ日本語の質問を1つ出し、答え方の違いを見比べる。投稿
- Fermata/Nin(@fermata_nin、大学教員):「比べた相手はgpt-oss-120b、Gemma 4 31B IT、Qwen3.8 27B、Muse Glimmer 30B。STEMとコード、Web検索の質問では、推論ありでもなしでも、すべての相手を下回っている」と、PFNの発表ページを引用して投稿しています。試し方: 新しいモデルの発表を読むときは、どのモデルと、どの分野で比べた数字かを、表で先に確かめる。投稿
- Artificial Analysis(@ArtificialAnlys、AIの比較の会社):「MicrosoftのMAI-Image-2.7-Previewは、AA-Image-Editing v2.1で2位になった。OpenAIのGPT Image 2.5 Sunburstのすぐ後ろで、8月に出たMAI-Image-2.6から、はっきり良くなった」と投稿しています。試し方: 画像の編集のAIを選ぶときは、順位の表で上位の2つを選び、同じ写真と同じ指示で直させて比べる。投稿
- Arena(@arena、AIの比較の場):「MAI-Image-2.7-Previewは、画像の編集の順位で1470点の総合3位に入った。前のMAI-Image-2.6(7位)から45点上がった」と投稿しています。試し方: Arenaで、2つの画像の編集の結果を見比べて、自分ならどちらを選ぶかを何回か投票してみる。投稿
- Alex(@alexmichael):「Claude Code 2.1.312が出た。大事なのは、クラウドのルーティンで考える深さを選べるようになったことと、大きなCLAUDE.mdやルールのファイルを、上の部分だけ読んで上書きしなくなったこと」と投稿しています。試し方: 長いCLAUDE.mdを使っているなら、更新のあとに、ファイルの最後のほうの1行を直すよう頼み、ほかの部分が消えていないかを見る。投稿
- Navaneethan(@navaneethan_es):「Gemini Robotics ER 2は、作業の手順が起きた映像のコマを91.3%の割合で当て、ずれは平均0.96秒。いつコーヒーを注ぐのを止めるかが分かる」と、Google Cloudのブログをもとに投稿しています。試し方: 作業の動画を1本用意し、「この作業がうまくいったのは何秒の時点か」をAIに聞いて、自分の目で確かめる。投稿
- Ritik Bompilwar(@ai_ritik):「Google DeepMindのGemini 4 Argonのハッカソンで、ロボットの動画をシミュレーションに変える『WorldGym』を作った。Argonが動画を見て、ロボットと物を見分け、動画を区切っていく」と投稿しています。試し方: 自分の作業の動画を1本選び、AIに「この動画を手順ごとに区切って」と頼んで、区切りの位置が合っているかを見る。投稿
作った人の言葉と、比べた人の数字を並べると、発表の明るい面と、まだ足りない面の両方が見えてきます。
出典一覧
- ChatGPT release notes
- Claude Code CHANGELOG
- Codex リリースノート rust-v0.165.0
- Genspark: Media Studio
- Microsoft AI: MAI Image 2.7
- Oracle: OpenAIとの協力
- LINEヤフー: Agent i Biz
- Anthropic: 脆弱性の発見
- Billboard: Sunoの裁判
- Google Cloud: Gemini Robotics ER 2
- NTTドコモ: Physical AI連携基盤
- Waymo: 範囲の拡大
- Electrek: Waymo
- Preferred Networks: PLaMo 3.1 Prime
- PLaMo API リファレンス
- PLaMo API の料金とプラン
- NVIDIA: Oracleとの協力
- Oracle: Intelとの協力
- Google DeepMind: Genie 4
- Google: Genie 4
- TechCrunch: Genie 4
- Anthropic: 薬づくりの途中経過
- NVIDIA: Metaとの協力
- AMD: Metaとの協力
- CNBC: NVIDIAとAMDのMetaへの投資
- 岡野原 大輔
- Fermata/Nin
- Artificial Analysis
- Arena
- Alex
- Navaneethan
- Ritik Bompilwar
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事実推測などの意味は読み方ガイドにまとめています。
今日は北日本と沖縄はくもり、東日本と西日本は晴れの見込みです。風の強い所があります。高い所での作業や、飛ばされやすい物には注意してくださいね。
今日もあなたにとって、かけがえのない一日でありますように。
管理者の視点
Anthropicによると、同社のAIがChromeやSafariなど毎日使うソフトの重い弱点を見つけ、Chromeでは62件がすでに直されています。やっぱり一番大事なことはセキュリティです。公表されたセキュリティホールにパッチを当てなければ、ハッカーにとっては天国です。自動化も必要ですが、セキュリティと表裏一体で難しい。だからリテラシーを上げていけば、良くなっていくのは間違いないでしょう。
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